奈良県東吉野村大又

2021年09月05日


近畿エリアの滝に戻る

Road Map :県道0220号線を丹生神社を通り過ぎて行くと大又集落付近に
            和佐羅滝への登山道入口がある。
Route Map:途中の ”国見山”への登山道分岐以外は1本道となる。
近畿エリアの滝』  連日の降水の後なので水量の多い豪快な滝を見ることが出来た。
  本日の東吉野村近辺の滝巡りの本命の滝であり、国土院の地図にも滝名が
載っているので期待が持てる滝であった。
  ネット検索をすると ”和佐羅滝”は大きく紹介されているが、その下流にも大きな滝があり、その滝は ”下の滝”と紹介されている程度であり、実際に見てみると ”和佐羅滝”に匹敵する程の大きな滝であったので、滝名くらいは欲しい所である。 中流域にも滝名があっても良さそうな大きな滝があった
観光資源としてもう少し整備されても良さそうな滝群であった。
素晴らしかった和佐羅滝
  駐車地から直ぐに見られる滝より、今回の様にある程度、滝見道、登山道を歩いて奥深くに滝を見る方が好みであり ”和佐羅滝”はそれに合致した滝であり、滝姿、豪快も満足以上の滝であった。 滝周辺には紅葉樹も多く見られたのでモミジ狩りの季節も良さそうだ。
  東吉野では直ぐ近くの ”七滝八壺”と並んで知名度の高い滝ではあるが、
ハード面の整備は行われているが、滝名表示等のソフト面の提示がされていない感じがした。 大きな滝には落差と滝名の名付けをお願いしたい。
本日の東吉野近辺の滝巡り
  谷山滝東の滝 ⇒ 和佐羅滝 ⇒ 七滝八壺魚止めの滝大滝割滝宮滝の渓流
和佐羅滝 (落差30m)
わさらたき
又迫谷渓谷
往路:57分(途中の滝見時間を含む)
復路:36分(下りはよく滑る丸太橋で梃子摺る)
県道220号線沿いに登山口の表示がある。 登山道の入口付近には
駐車スペースが無いが、対面の林道入口付近に車4台分程の空き地があった。
駐車地から県道を見ると、県道の橋の下を又迫谷からの沢水が小さな滝となって
いた。 まだ ”和佐羅滝”を見ていないので小さな滝にも反応してしまう。
登山口の対面の林道に入ると車4台分程の空き地があったので車を停める。
同じく登山口入口に立っていた案内板。
”和佐羅滝”までは30分と書かれていた。
県道からの登山道入口には判りやすい道標が立っていた。
ラスメタルの橋に熊出現の注意書きがあった。
最近の話しではないか・・・
林道に入って直ぐにラスメタルの橋を右(左岸)に曲がる。
少し歩くと登山道と滝見道との分岐に着いた。
ここから国見山(標高1,419m)まではかなりのロングコースである。
登山道(滝見道)に入ると、意外に綺麗に整備された道であった。
又迫谷には小さな滝が次々に出て来て、その内の大きな滝を
探しながらの歩きとなる。
枝沢を渡る個所には丸太橋が架けられていたが、
見た目とは違い、丸太はかなり朽ちていた。
長大な無名滝があったので、沢に降りて見る。 ”無名滝の動画
ネットで調べても、この無名滝の詳細は判らなかった。
手前には集落への取水パイプが通っていた。
落差3m程の小さな無名滝があった。
お宮なのか、取水設備なのか判らない廃屋に着く。
中はガラクタで埋まっていた。
滝見道は崩壊個所も倒木も無く、快適に歩けるのであるが、問題は丸太橋であった。
連日の雨で丸太が湿気ており、スパイク長靴でもツルツルとよく滑るのだ。
小さな滝群。
滝とは呼べない程の小さな落ち込みが次々と出て来て足が止まってしまう。
中々 ”和佐羅滝”が出て来ないが、藪扱きも無いので快適に歩いている。
形態としては雰囲気が良いが、落差が寂し過ぎる。
普段の水量は知らないが、今日は小さな落ち込みでも
滝に見える充分な水量だと思う。
落差3mの小さな無名滝。
34分にて通称 ”下の滝”に着く。 ここから ”国見山”に戻れる様で
あるが、右斜面には登山道らしい踏み跡は見られなかった。
勾配の付いた丸太橋が出て来た。 丸太はズルズルに滑る上に、滑り止めになる
横木が部分的に無くなっている。 しっかりしたロープが渡してあったので何とか渡ることが出来たが、下りは恐ろしそうである。
ここから40m先が ”和佐羅滝”の道標を見て、ここが ”下の滝”だろうと判った。
首に違和感があり触って見ると、小さい
ヒルが張り付いていた。 ヒルに対してはここまで
無関心であったが、ここで慌てて ”ヒル下がりのジョニー”を吹き掛ける。
通称なのか正式名称なのか判らない落差不詳の分岐瀑である ”下の滝
上流には3段の滝が続いているので、3段瀑になるのかも知れない。
下の滝の動画-1”、”下の滝の動画-2
”下の滝”を左岸側から見る。
”下の滝”を高巻きする滝見道は急に険しくなる。
見上げる高さから落ちて来る分岐瀑であり段瀑の落差30mの ”和佐羅滝”。
落差は測定されていない様で30〜50mの所説あり。 ”和佐羅滝の動画
”和佐羅滝”右岸側をアップすると、下流のこけし岩(仮称)が目立っていた。
恐怖の復路(下山)に入る。 滝見道には危険個所は無かったが、問題は丸太橋の
下りであった。 横木の無くなっている下半分は敬遠して横に逃げた。
下り終えて丸太橋を振り返り見る。
まともに立って下ることが出来ない程に良く滑る丸太橋であった。
滝見道(登山道)は崩壊個所も倒木も無く、快適に下れた。
次の丸太橋は勾配が緩いが、これも水分をたっぷりと含んでいてよく滑った。
補助ロープを頼りに恐る恐る渡り切る。
一部、沢側が崩れて細くなっている個所があったが、特には問題無し。
快適な滝見道。
登山道分岐手前の丸太橋は、結構、腐っていた。
集水設備手前の丸太橋は勾配も少なく、問題無く渡れた。
天気が数日続けば、丸太橋の状態も良くなるのであろう。
林道との分岐まで戻れば、登山口は直ぐ近くである。
復路36分で登山口に戻って来る。 県道を挟んだ対面に車が見えていた。